2007年のTEAMNACS第10回公演『HONOR』。
私はこの舞台が大好き!Twitterのフォロワーさんならよく知っているかもしれませんが、HONORに関連することを思いつけばいつもツイートしてしまいます。
以前、『HONOR』の魅力を長々と書きました。読んでいただけましたでしょうか。
しかし、これでもまだ語り切れた気がしてないのです!
今回は多くの人に『HONOR』の魅力を、場ごと(シーンごと)に伝えたいと思います。
そして今回も絵を描いてくださったのは、C.Cさん(@cc_useless)!
#これを見た人は無言で並びをあげる pic.twitter.com/zMzMLmzpVP
— C.C (@cc_useless) 2021年2月7日
C.Cさんは、NACS箱推しのどうでしょう藩士!
柔らかいタッチがとても好きで、『HONOR』について書く時は、ずっとC.Cさんにお願いすると決めていました!
素敵な絵を本当にありがとうございました!!
ぜひ1つ目の絵も見てくださいね!
◆『HONOR』考察感想とサントラ紹介
登場人物(細かいのは省略)
本編を見ながら読み進めてもらえると、より楽しめると思います。
今回は考察だけじゃなくて、単なる疑問や感想も入っています。 (謎にここからフォントが変わってしまいました)
※考察は青色の文字です。黒字は感想など。
統括の考察と重複部分があります。
■第1場 OPENING
まず、ズラだし、おじいちゃん姿なのに、太鼓を叩いて幕が落ちるオープニングが迫力あってすごいかっこいい!
光太にだけ五作さんが見えてるのは、なぜなんだろう。
(8場で亡くなった五作と話してたのは秀一だった)
歳をとっても花ちゃんは花ちゃん。しっかりと、おばあちゃんになってるのがいいよね。
五作は本当にチビ達が好きだったんだろうな…。
売り物をダメにしてしまっても優しく教える五作。チエに似てるところがある。
音楽と洋ちゃんのタイトルコールがとてもいいんだよね!サントラを聴いててもいつも口ずさんじゃう!2場最初の「すごいジャングルだ〜」まだ含めて笑
(これが当時初めて5人以外のタイトルコールかな?)
♪前奏曲
第2場 孫世代の小学生時代
ジャングルの最初楽しそう。(メモにこう書いてあったんだけど笑)
ここは大泉さんの監修場面。本来はもっと長かったらしい。「ガシッカシャッよくある猛獣の罠だ」っていうのが最高に小学生のバカらしさが出てていいよねw
♪tree of honor
会話のテンポが早いけど、聞き取りやすい。
「NACSらしい」と言われる全員のツッコミが多いのも特徴的。
透かし幕はなんでも使えるから本当すごいよ。
そこには何もないのに、木とか家とかヤグラとかが見えるんだよね。とくに2場はそういうシーンが多い。
祭りがもうすぐ始まるという報告を1番初めにチエに報告するけど、「自分のせいで祭りができなかった」という思いが強いのかもしれない。
第3場 孫世代の中学生時代
♪EOCHU
反抗期も描いてて、人物描写が細かい作品。
人の成長もちゃんと描かれています。
メンバーのいじりネタも入ってる(顔でか、ハゲ)けど、最近は少なくなったなぁ。
後半に考察がたんまりあるので前半は軽く…。
第4場 学校祭
1人振り返る花ちゃん。無言で頷いて謝ろうとするけど、五作さんは追い返す。
師弟関係の信頼を伺うことができるね。
♪恵織村中学校校歌
第5場 五作たちの少年時代
チエ初登場!
いじめられて泣いてる五作を気の強いチエが救う。
真面目なチエというより、「男子ちゃんとやってよー」っていう合唱コンクールあるあるのような感じかな。
女のくせにって言うけどけど、好きの反対で強がっちゃうやつ。
チエに「1人じゃないぞ」という五作。
チエは昔から1人になるのが怖かったんだろうな。それを五作は知っていた。だからこそ、チエが「1人になっちゃう」っていうのが余計重くなる。
バチの使い方を教えるチエ。
「分かる?やってごらん」ってあんなに優しく言われたら私でも惚れる。
五作はチエに褒めて欲しくて、喜んで欲しくて太鼓を続けてたんだと思う。
五作本人は恋愛心に気づいてなかったけど、竜太が彼氏になって初めて失ったことに気がついたんだと思う。
チエは銅像を掘ってるときに「今年こそ5人で太鼓たたこうな」っていった。
「今年こそ」ということは、これまでできてない。
それは4人が練習してなかったから?まだ子供だったから?中学生からだったのかな。
「木には命を吹き込むことができる」とチエ。
五作がフィリピンで聞いた話は、このチエの言葉ともリンクしたのかもしれない。
五作はチエに惚れ惚れ。「チエがすごいな」と才能を認めてるのだろう。
竜太が戦争にいってしまった。「チエ、あくぞ、告っちゃえよ」っていう竜太とは本当に別れてほしいw
チエをなんだと思ってるんだ!←
チエはずっと竜太のことを待ってたのに死んでしまった。
また1人になってしまうチエ。三角関係が見ていてとても辛い。とにかく「ツライ」がたくさん重なる舞台作品なんだよ…。でもその「ツライ」はストレスにはならなくて、全てラストシーンで浄化されるから好きなの。
五作「チエの太鼓で祭り盛り上げてくれ」
「これを言ったばかりに…」って五作はすごい悔やんだだろうな。帰国したのはこの時から何年ぐらい後だったんだろう。フィリピンで怪我したからすぐ返されたのかな?
五作も出兵するときに、白樺の太鼓を作って渡したけど、彼は元々そういう家系だったの?(太鼓作り職人?)
白樺の木でチエだけのために作ってくれたんだろうな…。
「みんな1人ずついなくなってそのうち私1人ぼっちになっちゃう」
ここ本当切ない。あれだけ男たちにからかわれてたのに、チエは幼なじみのあの4人が大切な仲間だったんだよね。泣き崩れる(副音声ではいろいろ理由を言ってるけども)のも分かるよね、みんな戦争行って戦死したら残されたチエはどうなっちゃうんだって…。
「勝手に決めんなよ」って言いたくなる気持ちもわかる。
五作「龍太きっと生きてる。わし連れてくる。倫太郎も建造もおる。倫太郎はチエのこと大好きらしいぞ」
もう、ここは男たちいい加減にしなさいよ!チエをもっと大切にしなさいよ!って思うところ。
告白しないまま出兵する五作。「倫太郎が好きって言ってたからうまくやれ」って…それはないよな😅
からの、ダバオと五作の掛け合い。
これ、ダバオが音尾くんなのがいいw
さっきまで別役で掛け合いしてた2人が、また全く違う掛け合いをしてるのがなんとも言えないけど見所。裏のメンバーしかウケない「チョトマッテクーダサイ」を続けるところも可愛い。
竜太が呼び出されて「頼むぞチエを」っていうけど、相変わらずやな、お前…。
五作の「チエはわしのこと…」に続く言葉は「きっと好きじゃない」だろうな。片思いでもいいから告白しておくべきだったのに。
チエは約束通り五作が作った太鼓を叩いて待っていてくれた。
でも、チエのいたヤグラが燃えてしまった。
♪守り続けた痛み
(ここのカメラズームアップがいい。右から左から正面から)
サントラ解説でも書くけど、ここの細かい音の動きが緊迫感あって、聴くだけで焦る。
「勝手に行くなって言ってたお前が、一人ぼっちにするなと言ってたお前がなんで先に…」
せっかく自分が生きて帰って来れたのに、あんなことを言ったばかりに何の罪もないチエを殺してしまったようなものって思っただろうな。またツライんだよ、これが。
チエは五作に会えてないまま、(たぶん帰ってきたことを知らないまま)死んでしまった。
五作はチエに会いたかった。竜太に会えたときもチエの話をしていた。なのに、チエに会えず、言葉も交わさず別れるなんて…。
HONORの最大の山場でもあるシーン。心が締め付けられる。
神木様に毎日行ってたのはチエに会いたかったからなのかな。
「なんで好きだと言えなかったのだろう」っていう後悔を口にするのが、もうなんともいえない。励ます言葉も見つからない。
神木様は五作にとってチエと繋がれる最後の砦だったのかもしれない。それが燃えたことにより、チエとの繋がりは全てなくなってしまった。何もかも失われた。つらすぎる。
「みんな馬鹿者だ」
みんなの中には、自分も入ってるのだろうか。オナーの樹を燃やすやつも、オナーの樹を信じないやつも、五作のことをよく思わないやつも、そして告白できなかった自分も『馬鹿者』なのか。
♪五作の悲劇
魂の宿る木に倫太郎がきた。
神木様はまだ生きてる。でもまだチエには会えてないんだろう。
「一人ぼっちはわしだ…」
「もうすぐ、健三の孫達が協力してくれる。いつか5人で太鼓叩くんだ。もうすぐだ、もうすぐ祭りだ…」
5人で太鼓を叩くという夢は諦めてない。孫たちが以下のように同級生に変わって太鼓を叩けば、どこかで自分の気持ちが浄化するかもしれないと思ったのだろう。
倫太郎→タカシくん(孫)
建造→光太くん(孫)
竜太→秀一(代わり)
チエ→花男(代わり)
第6場 社会人になった孫世代
♪樹海
みんな村を離れたメンバーは仕事がうまくいってないけどどこか強がってる。
前から花男の素質(太鼓の腕前と女っぽさ)に気が付いていた五作は、チエと重ねてたのかもしれない。
♪恵織の誇り
五作は木が燃えてからずっと植樹をしてきたんだろうな。4人を繋いできた白樺の木。
花男にだけは木を送っているのは、やっぱり弟子として一目置いてるからかな。
セリフはないけど、それぞれが世話をして白樺の木が育っていくところが人の成長と重なって見える。
納豆混ぜ混ぜの光太くんも気になるけど。(ここ可愛くて好き)
公民センター前のブロンズ像は、彫刻家が見つけて作ったもの。
きっと、チエが作ったものが形に残ってたんだね。
でも上半身しか残ってないということは、五作出兵後は作れなかったんだろうな。帰ってきたら続きを作ろうと取っておいたものなのかもしれない。
第7場 五作との思い出
シゲいい女シーンやってきました。
白樺の太鼓、売ってたんだね(4つ)
「上から弧を描くように振り上げてそのまま下に振り下ろす」
あの時チエが教えてくれた時のように。
「みんなで叩くと楽しいんだ、太鼓は」
きっと五作は5人でたたくのが楽しかったんだと思う。5人じゃなくても、チエと叩く太鼓は楽しかっただろうな。
「チエ、一緒に叩こう…わし待っとった」
チエにずっと言えなかったのは「好きだ」ってことなんだろうな。
花ちゃんかいってしまう=チエがどっかいってしまうと思ったのかな。
「もうどこにも行かんでくれ、チエ!」の言葉の重みが違う。ボケてしまっていても、チエへの想いは変わらない。
花ちゃんのチエ仮装は、どんなにボケてて光太くんのことを覚えてなくても、チエではなく花ちゃんとして分かってくれたのが涙出る。
「ちびすけ、帰ってきたんか」
「なんじゃ、その格好、太鼓叩くのにその髪邪魔だ」
チエはやっぱり花ちゃんとは違う。そして花ちゃん喧嘩別れしててここで和解できる。もう涙が止まらないよ…。
♪オーロラ
第8場 五作との別れ
たんたらたったたらら〜♪♪ってやる新体操のオーロラ音尾くんが最高にバチクソ可愛い。
「わーわーきれいーわーわー!(ばか)」も愛おしいぜ!
そして唐突のハリーポッター大泉に笑ってしまう。
オーロラを作り出すのは森崎さんのこだわりのシーン。
よくできてるよなぁ〜。
「危ない!そこ崖よ!」は大好きなシーンの1つ。
「KENZOってひょっとしてブランド?」とかちょっとした笑いも入ってくるシーンなんだけど「チエだ…」で一変。
きっと、五作はチエの話はずっと子供達にもしてたんだろうな。
あと、「吸っても大丈夫な煙」が北海道訛りなのが好きなんだよね。
8場は、笑いからの号泣の場でもあって。
爺ちゃんの花火あげてみたいって70年の時を経ていろいろ繋がっていくのに涙涙。
♪オナーの樹
恵織村の祭りが1日だけ復活する。
五作は、木に来る前に会いにきたのかな。
手作りのオーロラ(真偽は不明)を見て亡くなったんだね。懐中電灯と一緒に命も薄くなっていったのかな。
「身体よくなったの?」は秀一も聞きたかったけど、なんとなくわかってて聞きたくなかったんだろうな。
花男からの電話はもうなんとなく分かってただろうし。
ここ、涙なしに見られる人間がいるのだろうか、いやいないだろう。
秀一だけ五作の魂が見えているのはずっと五作の隣で植樹とかの世話をしてたからなのかな…。
光太くんは花火勝手にあげちゃうし…、、
「みんなでもう一度太鼓たたこうよ」
秀一の力いっぱいのセリフが身に沁みる。
5人で太鼓を叩くことをまた叶えられなかった五作が1番悔しかったと思う。
♪tree of honor
ここで見るオーロラはなんなんだろ?魂?
HONORの木はずっとここにある。
明日は太鼓叩く、あと1日だったのになぁ。
第9場 太鼓演奏シーン
木に手を合わせてからやるのがとてもいい。
暗転してるけど、5と4が3に手を置いて「がんばれ」ってやるのが泣ける。
最後まで後ろを向いて、太鼓のスイッチ入れる花ちゃん。
太鼓のことはよくわからないから割愛。
劇場で聴いたらきっと太鼓が身体に響いたんだろうな。
NACSYMPHONYで体感できただけよかった。
花ちゃんの五作さんきてくれたんだ!っていう気づく表情に感動する。
(なお2本人は真剣すぎて手が震えてカウントが頭に響いてる)
メンバーがアイコンタクトしているところが好き。
物語後半で太鼓は大変だろうななんて思ったり。
第10場 ENDING
4人はあれから村に戻ってきたのかな、、
老後も一緒にいるということは…?
五作さんは祭りを見守ってたのかな。また事故のないように。
光太と秀一は五作さんをずっと覚えてるんだな、ボケてしまっても。
そして光太、五作さんを拝むなwww
年をとっても五作さんのために花火をあげたかったんだろうな。
ずっと近くで見守ってる五作は木そのもの。
村の最後まで見届けてくれた。
祭りが大好きな人だった。
最後に幕が上がるのを見て本当泣く。
♪ふるさとのそら
チエが手を後ろに組んで待ってるのが本当やばい(語彙力なくす)
好きって伝えられたかな。
チエが早く来いよーって言ってそう。
チエも木にきたんだね。
2人で見上げて…あぁ…😭😭😭😭
このあとカーテンコールでくだらない話したんか…笑
それもそれでNACSの良さ。カテコ全編見たかったな。
長々と綴ってしまいましたが、最後までありがとうございました。
さて、全体の考察などはこちらにあります。
また、音尾さんの主演舞台の考察はこちら。
推しについて熱く語っている記事はこちらです。
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