LOOSER2022感想 TEAMNACS25年の凄さ
安田さんがいったこちらの言葉に急かされて、これを書いています。
そのため、駄文なことをお許しください。
あと、フルで見たのはまだ生配信の時だけなのでほぼほぼ初見の感想で、深くないです。
でも、共感してくれたら嬉しいです。
2004年の公演を2022年のTEAMNACS25周年の締めくくりに、映画でもドラマでも舞台でもない映像作品で残すLOOSER2022。
全体の感想として。
この作品に挑む気持ちはメンバーそれぞれバラバラ。過去の自分と戦う人もいれば、頑張らないでゆるくやるという人もいる。それでも1つの作品として最高の形を残してくれるのがTEAMNACSだと思う。
木村ひさし監督特有の細かなカット割とじわっと寄っていく撮り方。
戸次さんが「自分のセリフじゃない時に抜いてくれて嬉しかった」というように、舞台ではセリフを言っている人以外にも目をやれるが、映像では選択肢はなく、見れたとしても発言者の後ろに見切れているのを見る程度。
そう思うと、木村監督は舞台でやってきたNACSとNACSのファンにピッタリだったのかもしれない。
正直、初め舞台ではない映像化が少し心配だった。…というよりも、LOOSERが他の脚本家の手で少し改変されるのが受け入れ難かった。
でも、多少設定が変わっても終わった後は、満足感でいっぱいだった。
ー以下、ネタバレありー
自分が育てた作品で演じる側に舞われた森崎さん。
過去の自分に負けなくない安田さん。
「佐藤重幸」を戸次重幸さんが演じる奇跡。
新設定がSFチックなのに見事文久時代に溶け混ませた大泉さん。
頑張らないといいつつも、これまでにないほどの涙を見せた音尾さん。
新撰組で戦うように、それぞれ俳優自身も劇中で何かと戦っていたんだと思う。
そして、ファン歴が浅い私が言うのもアレだが、個々がこれまで色々な場所で持って帰ってきたお土産をまた、ここで生かしていたように思える。
・芹沢鴨と沖田総司
主が音尾・安田コンビのファンっていうこともあるが、梅毒に苦しむシーンは熱かった。
その前で、芹沢鴨(安田)に酒をぶっかけられた沖田総司(音尾)の関係は、まるで学生時代の安田さんと音尾さんの関係のようにも見えていた。
だからこそ、鴨さんを守る、総司が後輩として先輩を守る構図が良かったのかもしれない。
「病気でこの先長くない人の気持ちが分かるのか」という、肺結核持ちの総司の言葉は、2004年の時よりも突き刺さった。あの、涙を堪えながらの総司は、一度見ただけでも強く残り、目に浮かぶ。
鴨さんが、駄々をこねる弟を見つめるように死を選ぶ理由を告げるシーンでは、見たことのないような音尾(一応、ここでは俳優として)さんがいた。
本公演で(これは違うけど)、NACSの前でここまで音尾汁を流してまで泣いたことがあっただろうか。悪童のラストでは笑い泣きだったし、(私が言うのも違うだろうけど)今すぐには同様の場面を思いつかない。
それだけ、鴨さんと総司の会話が濃く、安田さんから受けた芝居が音尾さんにとって大きかったのだろうか。。
この作品の中で1番印象に残った。
総司は2004年の頃からずっと、目が笑わない笑顔をしてきていたが、2022年でも同じだった。いつ、誰を見る時でも目の裏に刀を構えているかのように、安心感はなく、どこか笑っていなかった。
総司はかわいいけれど、油断はできないという危うさを感じた。
・ブラック大泉と戸次が演じる佐藤
LOOSER2022では、大泉さんの役が令和よりももっと未来から来た謎の男に設定が変わっている。
謎の男は、佐藤(戸次)の正体に気づいている。「無駄なことを言うな」「俺について来い」「死んでもらおう」とも言い出す。
でも彼にも、理由があった。腐敗した日本を変えるべく、この時代に来ていた。家族も、腐敗した未来の日本に奪われたのだろうか…。そうすれば、未来の新撰組だろう。
普段はいい人や明るい人を演じることが多い大泉さんがこの役に当たったことが、とてもファンとして嬉しかった。ブラック大泉。ありがとう、公式…。
佐藤を睨む目、裏切り、周りには気づかれないよううまく振る舞う素振り、全てが本当に嫌なやつだった笑(褒めてる)これは本当に大泉さんの持つ高すぎる演技力なんだろうな。
大泉さんが演じた謎の男が佐藤を睨むときのあの目つきが、刀のように鋭く見つめられたら切られてしまいそうな、勢いと不気味さを保っていて、台詞のないところでの役者大泉洋の凄さを映像だから寄って見られた気がする。
謎の男にも理由があるのだが、どうしても佐藤に肩入れしてしまう。ちょっと頼りなく、へなへなしてるけど「佐藤頑張れよ」ってなってしまう。これも、おそらく普段の戸次さん(というか、むしろ佐藤時代も)知っているファンだからこそ、余計に応援したくなるのかもしれない。
(そして、令和のこの時代に戸次重幸が佐藤重幸を俳優として演じているのが胸熱案件だった)
とはいえ、普段は兄弟のように仲良しな二人だからこそ、本編も芝居で戦う様子が見れるのが最高に気持ちがよかった。
songsでも兄弟のような2人がよそよそしく、トークをしてると、おにぎりのトークを知ってるからかなんだかむず痒くなってしまう。
でも、兄弟の戦いではそんなむず痒くことはなく、これまでお互いが培ってきた芝居というものでぶつかり合うのが見ていて気持ちよかった。
・役者森崎博之の安心感とNACSらしさ
そして、今回演者に集中できた森崎さん。森崎さんが出てくるとすごく安心感があった。
森崎さんと音尾さんのダブル殺陣は「どっちも見たい!目が足りない」という状況。森崎さんの殺陣を映像で見られるなんて貴重すぎるし。旭川西校のファンにはたまらなかったのでは…。
前半は、笑いがポツポツだったが、後半はもうキャラが大渋滞。そんなところも好き。
鴨さんのところへ乗り込み「謝るなら出ていけ」からのノリツッコミには、昔ながらのNACSらしさが残っていた。
今回、本当よかったなと思ったのは、どんな豪華なキャストを客演できるぐらい大きな人たちなのに、ゲストを呼ばず小さな役でも5人でやってくれたこと。
大泉さんの、チンピラ2役なんてもう見れないんじゃない?!?
ゲスト呼べば、それだけ見る人が増えるだろうし豪華になるのに、5人でどんな役もやる、忙しくても大変でもLOOSER 2004のように1人何役もやってくれたのが、LOOSER2022に批判が出なかった理由でもあるような気がする。
(過去にこれまでメンバーだけで賄ってきたものを、映画化した途端豪華キャストを入れて不満が出たグループを知っている、そのファンを経験してきてるからこそ言いたい)
欲を言えば、45歳になった音尾さんのビチビチッ🐟も見たかったが、ジャンボリーとかで見れそうなので我慢する。
ジャンボリーで、また彼らに会えたらいいな。
これから30周年とか周年ごとに、過去公演をこのように再演してくれないかな笑
まとまりのない言葉でしか表せなかったけど、LOOSER2022は期待以上のもので十分な満足感がある本編2時間。
彼らは、PLAYER〜演じ続ける人たち〜なんだなと思った25周年の締めくくり。
1週間しか見られないなんて勿体なさすぎる。
まだ見てない人いたら、絶対見てください。
1日見れたとしても、元は取れるはずです。
彼らの制作費を回収するためにも!!!!
今度は、音尾ファン子魚目線の感想ダダ漏れ記事と、LOOSER2004との見比べ記事も配信期間内に書けるなら書きたいと思ってます(マスターピースの発売もあるから欲を抑えるのがしんどそう)
そして、今回アンケートでテレビ以外で見たという方!
今回は現地以外映画館配信がなかったので(しないという目的?もあったみたいだけど)、LOOSER見ていて大画面で見れたのがすごく個人的に良かったです。
LOOSER2022何で見た?
— *⋆❁すぅ❁⋆*🐟 (@nacsyellow) 2022年3月6日
こちらおすすめなので最後にそっと置いておきます!
家にWi-Fiがあれば、テレビで配信見られるから!でっかい画面で見られるから!見ながらTwitterもできるから!と、ずっと推している笑
ちなみにYouTubeで配信されたLOOSER2004も、これで見たし過去の舞台配信もこれで見た。活躍ありがとうって感じでした。
締めだけ見たらなんのこっちゃわからんww
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