マスターピース考察〜第5場・EP〜
マスターピースのざっとした考察もついに、締切日まで来ました。
おそらくもうここまで読んでくれている人は数少ないでしょう。でもやると決めたからには最後まで…。
第2場の考察でも言いましたが、「明日までに書き終わると思うかい?」と現実を見ている諸澤さん。何にも考えていなさそうで1番考えてはいるんだろうけど、「それをいうなら、何かもっと早めに助けてあげたら…?」と思ってしまう。でも、諸澤さんの頭の蛇口は何かで詰まってしまっていて、水という言葉が出ない状態…。
自分のせいでボツになったと責める乙骨さんに「映画っていうのはな、いろんな人間のいろんな思いが集まってやっと日の目を見るんだ」と伝える猫ちゃん。映画で一度挫折をしている人だからこそ、言える言葉なのかもしれない。
そして始まる、シナリオの代わりに書く灰島さんの恋文。
ここで諸澤さんの頭につまっていた何かが取れる。きっかけはなんだったのだろう。『リアルな恋愛』それとも『仲間の恋の成功を思う心』?きっと、この後に書く脚本で、諸澤さんは素敵な恋愛映画を書けると思う。
さぁアキちゃんがやってきて、喫茶ヒヤシンスのシーンです。
喫茶ヒヤシンスではなく、銀座の回転扉のある喫茶店には先日行ってきました。
ここの喫茶店とは限りませんが、本当落ち着くいい喫茶店でした。アキちゃんと灰島さんならお似合いの喫茶店。
アキちゃんは、恋人用の小さなテーブルで「人を待ちますわね」という。虎之助とも、灰島さんとも言わない。読み合わせの1シーンなのかもしれない…。
そしてひたすら灰島さんの誘いをうまく無視する。
・「こっち(東京)に来たらいつでも飲めるさ」
→映画の話にすり替える
・「どうか一緒に…」
→拍手の音が聞こえる
・「2人で傑作を…」
→「いいですね…(後ろを向いて)ぜひいつか」
・「僕とおつきあいして下さい!」
→ンンンゥゥッン????
一緒に映画を見るのはいいけど、お付き合いは特に好きではないので無理と断るアキちゃん。
これまでの"お付き合い"は、やはり応援のためのお付き合いだったのだろうか…。
いやいや、歳の差もある。かたや40歳を目前にした(※情報は写真集より)恋をまともにしたことのないおじさん(灰島さん)と、東京に行ったことのない(おそらく箱入りの)10〜20代の女の子。
「恋は雨上がりのように」ぐらい年齢差のあることになってしまう!(17歳と45歳のラブストーリー)
昔はそんなに年齢差のあるカップルは少なかったはず。20歳差ともいえるこの2人。アキちゃんは、灰島さんは恋愛対象外だったのかもしれない。
結論、私の考察としてはアキちゃんが思わせぶりな態度を見せていたのは脚本家として応援をしていたから。女中たちは最初からずっと「応援してる」と話していた。アキちゃんもそうだったのだろう。そして!ふったのは年齢差が大きかったから。にしたいと思います。
そしてエピローグ。新作を書くワクワクが諸澤さんに戻ってきてよかった!
最後の番傘を持つ女性は誰なのか問題。
考察をする前にカテコで、お花と虎之助のシーンと言われていたためそれ以外考えることができないのですが…。
最後フィルムの音がして、周りが暗くなって四角の枠に囲まれた中で2人が傘を回してる。それで「終」と出るのは、舞台の終であり、映画の終。
ということは、あの最後大泉さんのセリフの言い回しが変わったところから虎之助のセリフであれは映画なんだと思う。
「これを見たいと言ったんだな」から映画を思い出す、「よくぞご無事で」からは映画の話。音楽も入る。
大泉さんの言い回しが変わったなぁとは思ってたけど、ここから灰島さんではなく虎之助だからなのかな。お花は、アキちゃんと違って着物も違うしメイクもしてるから映画の世界なんだろうな。
投影されてる光?には左右にフィルムも流れてるからやっぱり最後は映画だと思う。
これが私のマスターピース考察です。
見るたびに捉え方が変わるお芝居なので(良いのか悪いのか分からないけど)、もしかしたらまた数年後や副音声を聞いたら考察が変わってるかもしれません。
ひとまずはこれを考察にしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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