舞台で世界が変わる

TEAMNACSをはじめとした趣味をつらつら書いてます。

【観客側】舞台生配信メリットとデメリットとは

amebaブログに書いたものを転載した記事です(なぜかいつもとノリが違います)

 

コロナの影響で中止が相次ぐ演劇。

「明日、舞台観に行ってくる」といっても、笑顔で送り出せてもらえない、会社には言えない、そんな堂々といけない日常になってしまった気がする。


三谷幸喜さんが脚本演出の舞台『大地』も、本当は2回観にいくはずだった。有給も取ってた。でも全てなくなった。返金になった。一体いくら戻ってきたかな。


初めての三谷幸喜作品。いい席だったのに…。


哀しさしかなく、コロナへの恨みは尽きない。


元々チケットを持っていたのにもかかわらず、全て抽選をしなおしでことごとく落選。


本当に、悲しさしかないしこの怒りをどこにぶつけたらいいのかも分からなくて、舞台観劇という趣味を潰したくもなった。


でもとりあえず、どうせ行けないなら…と思って『大地』のライブ配信を見ることにした。


導入が長かったけど、これは初めて自宅で見た舞台の話。

 


◆生配信サービス『Streaming+』、メリットとデメリットは?


e+(イープラス)のストリーミング配信のチケット、1回3000円。
なんだか見た記録をチケットとして手に残しておきたいアナログ人間にしてはメールしか残らずかなしい。

 

17:00〜配信だから、繋がらなくては困ると思って15分前に待機。50人ぐらい既に繋いでた。


生配信の舞台は、以前TEAM NACSの『PARAMUSHIR』千穐楽を映画館で見ただけ。


自宅で見るのは初めて。


とりあえず、スマホという小さな画面で見るのもアレだからテレビにApple Lightning を使って繋いで見た。

 

Apple Lightning - Digital AVアダプタ

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  • 発売日: 2015/04/16
  • メディア: Personal Computers
 

 


高いけど、YouTubeもテレビで見られるし、まぁまぁ役には立ってる。


(こうやって使う日が来るとは思ってなかったけど、新しい生活様式になるなら買っておいてもいいのかもしれない)

 

追記)Fire TV Stick買ってから繋ぐ奴はあまり使ってないけど、配信はこれじゃ操作しにくいからやっぱ必要かも。

 

 


ここからは簡潔に生配信の良いところと悪いところをまとめたい。

 

 


いいところ
①コロナ感染の心配がない
そりゃ家にいるんだから、感染の心配はゼロ。
安心だよね、、


②好きなだけ音を出せる
舞台観劇中は音をできるだけ出さないように気を使うもの。でも家なら大丈夫👌なんならお菓子食べながらもみれる。話しながらも見れる。(怖いのがその感覚で舞台に観にくる人が出てくること)


③休憩時間は横に寝っ転がれる
25分の休憩が入った今回の舞台。
役者さんのインタビューが入るものの、やっぱり集中力を取っておきたいからリラックスしたい。そんな時家なら横になれる。そのまま寝落ちはするな。


④終わったらすぐ家
舞台が終わったらちょっと苦痛なのが、劇場からの退場。毎回混む。でも家で見てるなら、配信を消せばもう家に到着(というかずっといる)!


⑤細かいところが見えて、小さな音まで拾う
こんな小さな動作、絶対後方席じゃ見えないよってやつも映像は見せてくれる。今の声会場で聞こえた?っていう音も拾ってくれる。そして何気に好きだってのが、舞台を歩くと軋む音。

 


よくないところ

①舞台を一緒に作り上げている感がゼロ
ナマモノの舞台。何度行っても、入っている客によって舞台は変わるものと、高校生の時に初めて行った舞台で学んだ。舞台は客と一緒にできるものだと思っているけど、生配信だとそれはゼロ。大きな隔たりを感じた。『PARAMUSHIR』の時は周りに他人がいたから一緒に作り上げる感が辛うじてまだあった。いいことであげた、「何でも音を立てていい」は反対に舞台に参加してないことでもある。


②途中で止まった時の焦り
今回2時間55分の舞台で3回映像が飛んだ。
そして1回乱れた。
その時の焦りようといったらすごい。
もし今飛んだところが、何かの節線だったら?大事なキーワードだったら?その言葉を聞き取れなかったことにゾッとする。巻き戻しもできない、アーカイブで確かめることもできない。本当に恐れた。


③周りのうるささ
一人暮らしならいいものの、周りの環境にとても左右される。
自宅周辺がうるさかったり、家族が何かをしててうるさかったり、そうするとセリフが聞こえなくなる。音量を大きくすると、突然大きな声になった時にビビる。それならイヤホンで聞けば…となるけどそれはもう舞台といえるものなのだろうか…。(個人的な意見です)


④生配信を感じられない
舞台を一緒に作り上げている感がないということは生配信感もゼロ。特別、何かハプニングなどあれば別だが、そうそう起きない。頻繁に起きたら困る。「これはもしかして録画なのかもしれない」と疑心暗鬼になった。


⑤見たいところを見られない
1番の厄介はこれ。
基本的に、台詞を言う役者がカメラに抜かれる。
でも、私は台詞を言う役者の後ろで細かい演技をしてる(目的の)役者を見るのが好きなのだ。
それなのに、カメラは抜かれないし、振られもしない。5Gになったら、こういうことも可能なのだろうが「おい、カメラそっちに行かないでくれ!」と思うことが何度もあった。

 

 


あとは、やっぱりスマホの画面で見る小ささだよね。
今回、自分はテレビで見たけど、やっぱり無かったら小さいだろうなって思う。(iPhoneしか分からなくてごめんなさい!Androidもこういうのあるのかな?)
きっと人それぞれの意見があることだろう。

 

私だけの意見で世間が変わるものではない。
こうなってしまったからには新しい様式に慣れていかなければならない。


とりあえず、今回生配信を見た感想としては『やっぱり劇場で生の演劇に触れたい』ということだった。


このブログを最後まで読んでくださった方の健康を祈って…。


ありがとうございました。